"椅子の修理"

使い込まれたダイニングチェアの、

修理依頼です。

この椅子は、座面の生地が破けてクッションが飛び出してしまいました。

木部は、しっかりした状態なので、

クッションの張替えだけでOKです。

こちらの椅子も、座面の生地がかなりくたびれた状態で、

クッションもかなりヘタっているようです。

クッションと合わせて生地も張り替えましょう。

そして座面よりも重症なのは、

脚部のグラつきです。

確認すると、

後ろ足と貫の接合部分が完全に切れて、

大きく隙間が空いています。

座面の張替えは、

専門業者さんにお願いして、

ぐらついている椅子は一度分解して、

ホゾやホゾ穴を綺麗にしてから組み直します。

ホゾやほぞ穴の中の古い接着剤を綺麗に落として、

再度組み立てます。

一番力のかかる後ろ足と抜きの接合部分には、

ホゾに閂を入れます。

貫のほぞを貫通する深さまで下穴を空けます。

丸棒を通します。

この後、着色をすれば目立たなくなります。

これで、脚部の強度はバッチリです。

あとは、座面の張りが仕上がるのを待つだけ。