事々物々

"TV台〜その３"

いよいよ最終盤になりました。

残りのパーツの引き戸も完成です。

この後は、写真を撮り忘れたので、

いきなり完成になります。

引き戸は一本引きです。

真ん中の引き出しは２杯は、

プッシュオープン式にしました。

取手無しで使えるため、

引き戸の裏ギリギリから、

奥行きを最大限に使いました。

これで、年内に納品ができます。

2018年、おおば木匠、ミッション完了！

"TV台〜その２"

昨日は、こんこんギャラリーの忘年会でしたが、

おおば木匠は、まだ仕事納めになっていません。

いまだ、TV台の製作中です。

部材が揃ったので、

本体を組み立てます。

続いて、引き出しを作ります。

今回は、前板に取っ手を付けない設えにします。

年内に納品すべく、

最後の追い込みです。

"こちらもメンテナンス"

年末のこの時期に来て、

我が工房の機械の調子が悪くなりました。

木材に直角の２面を作る手押し鉋盤から、

異音が出るようになりました。

その音は、朝一番の使い始めに、

わずかに異音が出てるかなと思う程でした。

が、わずか数分で作業するのに躊躇する程の音量となり、

緊急に、機械屋さんに修理を依頼しました。

どうやら、回転するドラムを支える

ベアリングの劣化が原因のようです。

機械から刃物がついているドラムを取り外しました。

なかなか外れず、

ちょっと手こずりました。

このドラムの両端にベアリングが付いて、

モーターからの動力でスムーズに回転するわけです。

ドラムが外された手押し鉋版は、

ただの鉄の箱です。

新しいベアリングに換装してもらった機械は、

初めからそうだったように、

静かにクールに動きだしました…。

（ちょっとカッコつけました。笑）

しかし、いつもの機械屋さんも、

すでに定年の時期ということで、

２、３年後には退職するようです。

ですが、後を託せるる人材が会社にはいないそうで、

そうなると、おおば木匠も機械の相談ができなくなります。

後１０年は現役で仕事を続けたいので、

これは困った問題です。

"快晴の太平洋"

以前に家具を収めた旅館さんから、

家具のメンテナンスをお願いされ、

大洗に行って来ました。

雲ひとつ無い快晴でした。

沖には、北に向かうフェリーが見えます。

下を見ると、ガルパンで有名になった、

磯崎神社の鳥居が波に洗われています。

客間には、檜風呂がついていますが、

最上階にある大浴場からの眺めはまさに、

太平洋独り占めって感じです。

個人宅で使われる家具と違い、

旅館で使われる家具のハードさが、

よく分かりました。

これからも、定期的なメンテが必要です。

" TV台"

修理の済んだ家具類は、

無事にお客様のところに納品しました。

大変喜んでいただき、

いつもの様に、家具屋冥利に尽きます。

そして、今年最後の製作はTV台になります。

打ち合わせは、春先だったと思います。

長らくお待たせして、申し訳ありませんです。

ということで、

今回のTV台は、ナラ材を使って製作します。

最近は、ナラ材の価格は上昇中です。

それなのに、品質は下降気味に感じます。

仕入れ先の材木屋は、国産のナラはほとんどない状態の様で、

輸入材のホワイトオーク材がナラ材の代替え材なってきているようです。

作業は、木取りから機械加工に進んでいます。今日は、本当に寒かったですね。

寝起きの時間で、外気温はー6度でした。

風邪をひかないように、気を付けねばです。

"和家具修理ー4"

修理も最終段階です。

茶箪笥の塗装準備。

サンディングした引き出しは、

しっかりとマスキングをします。

仕上げの塗装。

扉の紛失していた「ぶらり」と同じものをネットで見つけました。

新しい「ぶらり」です。

２段重ね収納には、引戸の中に桐ダンスがついてます。

一度箪笥の引手を全部外し、

サビを取ってから塗装し直しました。

小引き出しの鍵も塗装し直します。

引き出し前板は削り直して、

そこに、塗装した取っ手をつけました。

二段重ね収納、茶箪笥、仕上がりです。

カメラの調子が悪くて、

綺麗に写りません、悪しからずです。

これにて修理完了です。

”和家具修理ー３"

２段収納の引き戸は、

４枚ともほぞの接着が切れている状態なので、

一度バラして組み直します。

バラしたホゾがすごい状態！

引戸の引き手は、

ぱっと見すごく綺麗な状態で、

樹脂製のようにも見えます。

それでも、家具の製作された時代を考えれば、

まだ、樹脂製の引手はないはず。

ウ〜ン。

ということで、外してみました。

結果、黒檀を綺麗に組み合わせたものでした。

職人技です！

バラした部材は、

サンディングしたのち塗装しておきます。

塗装は、自然な仕上がりになるように、

蜜蝋を主体にしたワックスを使って仕上げました。

続いて、組み立て。

茶箪笥は主材にタモを使い、

見えがかりには桑材を練り付けた造りです。

塗装は、濃茶色に着色後、ニス仕上げのようです。

これも、全体にサンディングをしておきます。

ただ、天板と側板はタモに着色した状態ですので、

力を入れすぎると地の色が出てきます。

なので、力を加減しながらサンディングしました。

"和家具の修理ー２"

預かった家具を一通りチェック。

かなりの痛みが見受けられます。

そして、積もり積もった埃や汚れ、

それと古い家具特有のカビ臭さ、

先ずはこれを、なんとかしないと。

という事で、

丸ごと水洗いの大仕事から。

配さんにもお手伝いを願い、

高圧洗浄機で一気に汚れを洗い流します。

もちろん、家具に水気は大敵。

手早く水気を拭き取ります。

しぶとい汚れは洗剤を使い洗い落とします。

しっかり乾燥させてから、

各部の修理をしていきます。

引き出しの底板や、帆立の鏡板は収縮で隙間が目立ちます。

全体にサンディングをしていきます。

引き出しは、前板を削り直します。汚れや割れのひどい引き出しは、新たに底板から作り直しました。