2020年 02月 13日
"AOAS〜2" |
AOAS製作の続き。

切りだした背当てを、
アームに取り付けざっくりと面を合わせます。
アーム部の仕上げ削りには、
南京カンナが大活躍します。
座繰り部分のカンナ痕は、
サンドペーパーを使って、
滑らかな曲面に仕上げます。
いつも椅子を製作する時、
一番の肝になるのがこの座繰りです。
座面は座り心地に直結する部分であり、
その姿は、スタイルや印象を大きく左右する部分です。

部材の素地調整が済めば、
組立です。
木地の状態だと白い椅子ですね。
すると一気に、ダークブラウンになり重厚感が出てきます。
角脚で畳ずり付きなので、
いつものAOASのイメージと少し感じが変ります。
というのも、
お仏壇の前に置いて使いたいとのことで、
いくつかの変更を加えた訳です。
座面は、幾つもの曲面をつなぎ合わせてつくります。
そして、その凹凸一つ一つが意味を持っています。
機会があったら、ぜひ座面をまじまじと眺め、
手のひらで撫でてみてください。
作り手の想いが少しわかって頂けると思います。
by ooba-mk
| 2020-02-13 11:25
| 木工屋
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